2010年10月12日火曜日

米国のバイオベンチャー、ジェロン(本社・カリフォルニア州)は11日、さまざまな組織の細胞になるヒト胚(はい)性幹(ES)細胞を使い、脊髄(せきずい)損傷の患者の治療を行う臨床試験(治験)を始めた、と発表した。

患者はジョージア州アトランタの施設で8日、脳や脊髄の神経細胞を保護する役目を持つ細胞を脊髄に注入される治療を受けた。この細胞は、ヒトES細胞から育てたものだ。

この治療法は、脊髄の損傷が起きてから2週間以内の患者が対象で、同社は約10人の患者を対象に細胞の注入を1回だけ行い、安全性確認を確認する。

同社は2008年、米食品医薬品局(FDA)に治験の実施を申請していた。

交通事故などで起きる脊髄損傷は、糖尿病やパーキンソン病などと並びES細胞を使う再生医療の大きな目標の一つ。

米国の別のベンチャー企業も昨年、失明の恐れがある目の病気「黄班(おうはん)変性」の患者の治療の治験をFDAに申請している。

京都大学の山中伸弥教授が開発し、ES細胞と同様に、さまざまな組織に成り得る新型万能細胞(iPS細胞)の治験はまだ実施されていない。

アメリカはやることが早い。
当然、失敗はあるだろうが、これはいけると判断したら実験的対応が早い。

こうでなければ進歩は遅い。
まさに、その典型が日本。

iPS細胞の治験を早めるべきだ。

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